情報メディア学科(メディア創造学科) 卒業生の声

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人と向きあい、魅力を見いだし、
笑顔を生む仕事に携わる。 西本 麻里子 2007年3月卒業

株式会社よしもと
クリエイティブ・エージェンシー

現在の仕事をめざしたきっかけ、その職種を選んだ理由を教えてください。

関西出身でお笑いが身近にあったこともあり「エンターテインメント」には興味がありました。それもあってか大学受験で将来のことを真剣に考えたときに、自分の中にあったのがマスコミ系でした。そんな流れもあり、情報メディア学科(※)に入学しました。

就職活動ではマスコミやアパレル系を志望していました。アパレルは2社ほどでほとんどはマスコミ系を受けましたが、ご縁があってアパレルの会社に就職しました。採用されたアパレル会社の社長面接で、「アパレル関連あまり受けてないね」と言われたほどです。好きなことを仕事にするのはどうかという気持ちもありましたが、興味のない仕事に就くことは想像できませんでした。

どこか引っかかる部分があるまま企画の部署で2年間働きました。そのうちに専門学校に通ったわけでもない私に服や雑貨のデザインをしてみろという話を頂くようになり…、自分がデザインした商品がお店に並ぶという光栄な機会を頂きましたが、自分が1番やりたいこととは少し違う…と思っていました。

現在の仕事内容についてお聞かせください。

そんなときに、よしもとクリエイティブカレッジ(YCC)というスタッフ育成の学校をつくるというWEBの記事を見つけました。ゼミでお世話になった影山先生に、「YCCってどう思われます?」と相談し、「少しでも引っかかるなら行ってみたら」と後押しを頂き、アパレルの仕事をしながら半年通いました。卒業すると、YCCの卒業生向けに関連会社の求人情報が届きます。そのうちによしもとの宣伝部署の募集があり応募して採用されました。 2009年の春から2016年4月までの7年間は宣伝・広報を担当しました。広報では、タレントさんが監督する映画やライブ、本などタレントものの宣伝をはじめ、リリースの会見、イベントのプレスまわりの担当などの仕事をしていました。

2016年4月からマネジメントへ異動。

マネージャーの主な仕事は、スケジューリングはもちろん、タレントさんの売り込みや頂いた仕事の精査、本人達のやりたいことをどう実現できるか、など日々タレントさんと向き合いながら見つけていく事かなと感じています。ただ、言われたままを形にするのではなく、1歩引いた目線でそのタレントさんの将来を見据えた道筋を提案できるよう、感覚・発想力・信頼性など、積み重ねていかなければいけないなと思っています。

マスコミならではの苦労話を聞かせてください。

マネージャーという仕事ではその人自身の人生を背負っている、という気持ちは常に感じています。

宣伝・広報担当のときにももちろん、その感覚は経験していました。板尾さんや品川さんなどタレントさんが監督する映画や、最近では又吉さんの出版本など、直接タレントさんと方向性など話し合う機会も多くありました。作品をどう世の中に伝えていくか、自分の裁量によってその作品の生死が決まるので、きちんとタレントさん自身とも向き合いコミュニケーションをとることに努めていました。その時の経験は今の立場にも生かせているのではないかと思っています。

ただ、形のないものを売り込んでいくことに正解はありません。タイミングが一つずれただけでも上手くいかない事もあります。タレントさんと向き合うだけでなく、自分自身がそれだけ一般的な感覚を忘れずにいることができるか、ということも大切なのかなと感じます。

現在の仕事のどういった点に魅力を感じていますか。
「この仕事をやっていて良かった」と感じた瞬間やエピソードがあればあわせてお聞かせください。

現場が多くて日々忙しいですが、その分普通ではできない体験をしていると感じています。例えばロケの最中に街中で出会う人たちの反応を見ると、普段接している人はやっぱり芸能人なんだなぁ…とふと思う事もあります。ただ、華やかな世界の中で人一倍努力をしているからこそ活躍できている人たちなんだ、と尊敬の感情も同時にうまれます。

前の部署の時は、やはり担当していた作品が世に出ていくときに"良かった"と感じましたし、『火花』のような作品にかかわらせて頂いた際には、本当に2度と経験できないような体験をさせて頂きました。部署異動で途中で手放した仕事もありましたが、後日その作品のタレントさんから「西本さんがいなくなったらどうしたらいいんですか、って色んな人が言ってましたよ」と言われた時は嬉しかったです。

同志社女子大学、または所属学部・所属学科で学んだことで、現在の仕事に役立っている点を教えてください。

専門学校っぽい学科だったなと思います。普通の授業もありますが、Illustrator、Photoshopを使って何か作るという授業もあり、身につけた実践的なスキルは、社会に出てからも役立っています。また私の所属していた影山ゼミでは、毎週2~3人が自分の興味のあることについて発表していました。京文化についてや、「ありがとう」という言葉には言霊があるというようなことを発表していた学生もいて、今思えば何でもありだったなと…笑。思ったことを人前で発表する、伝える、というゼミだったので、例えば1分で自分がお正月にしたことを発表したりもしました。時間の配分も分かるようになるし、就職活動の面接にも役立ったと思います。

先生との距離もすごく近かったですし、色んな人と出会えました。同じような学生が集まって仲良くするのではなく、ゼミで集まらなければ出会わなかっただろうなという面々の集まりでしたが、今でもよく連絡は取り合っています。育ってきた環境や感覚などが違う人たちの様々な話を聞き、そして受け入れたり意見を言い合ったりするという大学での経験は、今の人と向き合う仕事にもつながる部分があると思っています。

今後の目標をお聞かせください。

年齢的にも後輩を教育していく立場となり、一層自分のやりたい事や将来の事を考えるようになりました。仕事はもちろんですが、今まで自分が経験してきた事を生かし、今後何ができるのか、日々模索中です。ただ、小さなころからテレビやお笑いが大好きだった自分が今この仕事をしている、発信する側にいる、というのは本当に有り難いことなので、今の状況に甘んじず、勉強をしながら前に進んでいけたらと思っています。

※情報メディア学科は2018年4月より「メディア創造学科」に学科名称変更

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