国際教養学会講演会「Educated Citizens になるために」

2016/11/23

11月23日(水)15時より、オックスフォード大学社会学科およびニッサン現代日本研究所教授である苅谷剛彦氏をお招きし、「Educated Citizens になるために」と題して公開講演会を開催しました。

はじめに、オックスフォード大学でのTutorial という学び方に焦点を当て、主体的に知識を得ること、それを活かすことの意義をお話していただきました。自分の意見を述べるには、それを論証できるだけの根拠が必要であり、根拠を持つためには十分な知識が必要となります。何百年も前から受け継がれてきた、「知識の共同体」とも言える膨大な知識の集積。それはオックスフォード大学のような最高峰と評される場所だけではなく、私たちの周りにも存在しています。そのことに気づき、Educated Citizens (=利口な市民)になれるように、残りの学生生活の過ごし方を改めて考える、よい機会になりました。大学は「学習に専念できる最後の時間」です。ではその期間をどのように過ごすべきか。「無知であることは、必ず無関係の他人にも影響を及ぼす」というお言葉をいただき、身の引き締まる思いがしました。

参加者からは、「今日からは今までよりも、自分の行動が社会にどのような影響をもたらすのか、よく考えたいと思います。」「残りの大学生活を、学ぶことにもっと貪欲になって大切に過ごそうと思いました。」「学生のうちにもっと色々なことに興味をもって、自分が持っている知識を活かして論じることができるようになりたいです。」など、たくさんの感想が寄せられました。

来場者は約280人にのぼり、本学学生だけではなく、他大学の方や一般の方にもご来場いただき、貴重な時間を共有することができました。