Japan Studies Dクラス 大徳寺フィールドトリップ

2017/11/27

JSP留学生と本学学生で構成する『Japan Studies D』クラスの一環として、1125日(土)に大徳寺を拝観しました。担当講師 池田久代先生、JSP留学生5名、本学学生1名、引率者などの計9名が参加しました。

このクラスのテーマは “Japanese Tea Culture Old and New” で、岡倉天心著の『The Book of Tea(茶の本)』を通して茶の湯について学んでいます。そこで、今回のフィールドトリップでは、茶道とかかわりの深い臨済宗の大徳寺を拝観しました。大徳寺は、室町時代以降、貴族・大名・商人・文化人など幅広い層の庇護や支持を受けて栄え、多くの名僧を輩出しています。その中には、村田珠光、武野紹鴎、千利休、一休宗純といった有名な茶人達がいます。

今回の拝観は、山門と3つの塔頭です。
○山門(金毛閣):千利休が上層部分を寄進。利休像、長谷川等伯作の天井画など
○聚光院:千利休作の「百積の庭」、狩野永徳とその父・松栄作の「方丈障壁画」、利休150回忌に表千家の如心斎が寄進した茶室「閑隠席」、利休の墓、三千家(表千家,裏千家,武者小路千家)歴代の墓所、など
○大仙院:豊臣秀吉と千利休ゆかりの茶室、狩野元信作の障壁画「四季花鳥図」など
○瑞峯院:キリシタン大名・大友宗麟の思いを汲んだ枯山水の庭「閑眠庭」、法話拝聴、座禅体験など

今回のフィールドトリップでは、茶道の原点を学ぶだけでなく、枯山水、わびさびの世界、書道、戦国大名、絵師など、歴史をさかのぼりながら日本文化を広く学ぶことができました。座禅では、正しい姿勢で、ゆっくり大きく呼吸することで、体の中にエネルギーを蓄え、心が豊かになることを学びました。留学生はもちろん、日本人学生にとっても、貴重な体験となったようです。