現代社会学部公開講座 第21期 町家で学ぶ京都の歴史と文化 ~第3回 『伝えたい季節のごはん』~

2015/12/12

秦家は祇園祭太子山を出す町内にあり、会所としての役割を担う。店舗棟と住居棟を中庭と奥庭が繋ぐ表家造りの薬業を商ってきた大店である。庭からの季節ごとに移ろう豊かな表情は、家人の生活のリズムに重なる。重厚な造りの京町家のなかにあって、自然と共に暮らす喜びが身近に感じられる。秦家では年中行事やそれに伴う食まわりが大切に受け継がれている。見学、料理のおもてなし、料理の会などのサロンを通して京都に伝わる生活文化の一端を体験することもできる。