現代社会学部公開講座 第21期 町家で学ぶ京都の歴史と文化 ~第1回 『珈琲って何だ?』~

2015/10/17

講演者:続木義也[カフェ・ヴェルディ代表]

5世紀頃のエチオピアが発祥の地とされる珈琲は薬効があるとされ、15世紀までイスラム社会で広まった。ヨーロッパへ伝播されるのはその後であるが迫害・復権を繰り返し、独自の文化と融合しながら各国へと広まっていく。コーヒーの木はアカネ科コフィア属の常緑樹で、飲用の豆はその果実(コーヒーチェリー)の種子を煎ったものである。珈琲の歴史とよもやま話をうかがいながら、ニカラグア ジャバニカとニカラグア パカマラの2種類の中煎り珈琲を試飲する。爽やかな苦み・ほのかな酸味(ベリー系・シトラス系・フローラル系)・甘味・コクの違いを感じる。精製方法には「水洗式」と天日で乾燥させる「非水洗式(ナチュラル)」に分かれ、さらにこれらの製法の良いところをとったパルプドナチュラルがある。これら製法の違いによる3種類の試飲をするとコクや香り、舌で味わう透明度など違いが明らかであった。最後にカフェ・ヴェルディ特製ケーキとともにオリジナルブレンドを入れていただき、絶妙なバランスの味を楽しんだ。