英語英文学科学生対象講演会

2018/07/09

7月4日(水)に、本学短期大学部の卒業生であり、慶應義塾大学SFC研究所・上席所員の永石尚子氏をお招きし、今出川キャンパス純正館S013にて、英語英文学科学生対象講演会を開催しました。氏は、キャリア・コンサルタントとして幅広い世代に向けたキャリア教育と支援も行っており、「女子大生に向けたキャリアのはなし~キャリトランジションに向き合うこと~」と題して講演いただきました。

講演では、「キャリアトランジション」と表現される転機(節目)は、人生が変わる時、その人が成長する時であり、人生を豊かにするものであるとお話いただきました。あわせて、自分に関わる何かが終わり、次に何かが始まる間の空白の時間(ニュートラルゾーン)こそ重要であること、また、想定外の事象が起きた時にこそ人(人間性)は成長しているということも教わり、多くの学生が感銘を受けました。これに対して、「自分で考えて行動できるようになりたい。」「たくさんの失敗や嫌なこともすべて未来のためにあるチャンスだと思えた。」「空白の時間は、無理に焦りすぎず、着実に進んでいきたい。」「変化を恐れず挑戦したい。」「自信を持って、彩り豊かな人生を歩みたい。」といった前向きな感想が多く寄せられました。

また、パラレルキャリアという新たな働き方の紹介もあり、様々な仕事を経験することで自分の視野や価値観が広がるというお話もありました。大学を卒業して一度就職したら退職までその職に就くのが普通だと思っていたという1年次生も多く、大変興味深く聞くことができました。

さらに、「社会人学び直し」の話を通して、今ある環境がとても重要かつ貴重であり、今自分がすべきことは、しっかり勉強すること、自分の意志をもつこと、目の前にあることからこつこつ努力をすることだと気づかされる一面もありました。

このほか、11年半ANA国際線CAをされていたご経験をふまえ、就職活動やCAに関する学生からの質問にも回答いただきました。

無駄だと思っていたことに本質がある、キルトのように1つの形につなぎ合わせることで意味ある全体になる、など本当に励まされる言葉が散りばめられた、心に届く講演でした。