vivIT2025
23/102

不正アクセスとは、正規の権限を持たない人がシステムを不正に利用したり、運用を妨害したり、破壊したりする行為のことです。日本では「不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)」が施行され、不正アクセスが法的に処罰されるようになりました。他人のユーザIDとパスワードを盗用して不正に侵入し、正規のユーザになりすまして、本来なら権限のないシステムを利用することです。セキュリティの甘いコンピュータに侵入し、そこを中継点として別のシステムを攻撃したり、不正アクセスや迷惑メールの配信を行ったりすることです。不正にシステムに侵入し、システム内の重要な機密情報を持ち出すことです。顧客名簿などの機密情報が、第三者に販売される危険もあります。不正にシステムに侵入し、システム内のデータを消去したり改ざんしたりすることで、システムの運用を混乱させることです。Webサイトなどを管理しているサーバに対して、膨大なメールやデータを送信することで大量の負荷をかけてシステムを停止させることです。セキュリティの甘いコンピュータを踏み台として一斉に攻撃することが多いようです。不正アクセス行為の禁止等に関する法律(平成12年2月13日施行)不正アクセスを行ったり、その行為を援助すると、犯罪行為として法的に処罰されます。主な内容としては、・不正アクセス行為の禁止と処罰・不正アクセス助長行為の禁止と処罰この法令により、不正アクセス行為を行うと、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。また、不正アクセス行為を助長する行為を行うと、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。不正アクセス不正アクセスによる被害●なりすまし●踏み台●情報の盗難、漏えい●情報の破壊、改ざん●システムの停止攻撃する対象攻撃する対象踏み台IDパスワード不正アクセス大量のメールやデータ不正アクセスクラッカー不正にシステムに侵入して情報を破壊したり、改ざんしたりして違法行為を行う者のこと。また、不正アクセスなどの行為を行うことを「クラッキング」といいます。021

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る