Faculty Development ◇生活科学研究科 生活科学研究科は生活デザイン専攻と食物栄養科学専攻からなる。本研究科は、この一年、以下の課題に取り組んだ。 まず学長より、2021年度自己点検・自己評価結果に基づき、大学院における収容定員未充足の改善に取り組むように要請された。次に、直近の認証評価(研究科)で、「学位授与方針 (DP) に定めた学習成果を学位論文で評価するとしているが、論文審査基準が学位授与方針と連関していない (No.2)」、「研究指導計画として研究指導の方法を定めていない (No.4)」、「研究活動や社会貢献についての活性化や資質向上を図るための FD活動が行われていない (No.6)」という3点を指摘され、改善・是正の実施状況の報告を求められた。 これらはほぼ全研究科共通の課題であるが、本研究科は以下のように対応した。まず、認証評価の指摘事項に対して、学修内容との関連を学位論文審査基準に加筆し、学位論文審査基準に基づいたDPの各項目の達成度を評価する旨をCPに加筆する (No.2)。専攻・コース毎に、指導内容・時期・担当者が明示された研究指導計画書を作成し、次年度以降の入学生に提示・説明する (No.4)。研究・社会貢献を含む個々の教員の活動を学部や研究科全体で共有する(FD の)場を持つ (No.6)。 収容定員未充足問題に対しては、今年度初期に策定した「学部准教授を研究科准教授として任用する際の生活科学研究科の申し合せ」に基づき、両専攻で5人の准教授任用を提案し、大学院委員会で承認された。特に生活デザイン専攻には3人の任用教員が加わったことで、修論指導の受け入れ研究室が大幅に増え、かつ教員が設置基準上必要な数だけいないという問題が解消した。さらに同専攻では大学院 WGを立ち上げ、分野名称の変更も含めたカリキュラム改正を提案し、大学院委員会で承認された。現在、2024年度からの運用に向けて準備中である。 以上の取り組みが、本研究科の教育・研究活動を活性化し、入学志願者増につながることを期待する。 「生活科学研究科の課題と取り組み」 生活科学研究科長 山本 寿 91
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