8(3)初等中等教育の動向 ラシーレベルの教育をやることが求められています。 応用基礎レベル、これがもう一つ上です。最初にこの名前を聞いたときに、何か変な順番だと思うのです。普通、基礎と応用となると思います。応用基礎とは?、その心は?なのですが、これはそれぞれのご専門があるのでしょう。その専門に対する応用を学ぶ、その基礎の部分をやりなさい、だから、データサイエンスを自身の専門分野の役に立てるために、リテラシーの上に繋ぐレベルとしてこの応用基礎レベルを50万人半分ぐらいの人たちにやりましょう、ということになっています。 これを見て、では、同志社大学も応用基礎レベルを定員の半分でやればいいかと、そうはならないのです。全国の大学卒業生のうちの25万人だから、同志社大学のレベル、同志社女子大学のレベルだとしたら全員やりなさいというようにわれわれは解釈しました。だから、応用基礎レベルまでは対象は全員です。エキスパートの2,000人ぐらいになってくると、あるいは、トップの100人などになってくると、これはさすがに、それほど頑張らなくてもいいでしょう。特定学部、特定研究科でやればいいでしょう。ちなみに、エキスパートレベルもトップレベルも、同志社大学の大学院としては実はやっております。このあたりはアメが付いてくるのです。ここまで、応用基礎レベルまではアメは付いて来ないのですが、エキスパートレベルとトップレベルにはアメが付いてくるので、これはやらせていただいています。ただ、同志社大学も単独では取れないのです。このトップなどというものは、実は全国で1件です。エキスパート人材育成は文科省的には1件で、その1件は統計数理研究所が取られるのですが、そこで連携している大学として同志社大学が含まれています。そのような形で参画をしています。これは、統計教育を担当できる大学教員を育成することを目的としています。データサイエンスの人材を育成するために先生が足りていないので、少し他分野、周辺分野の先生がデータサイエンスを教えられるような研修をやりましょうというプログラムです。その研修に行かれると、その方の代わりの人件費が下りてきます。あるいは、そのサポートするための体制作りのためのお金が下りてくるような施策も動いています。 リテラシーレベルや応用基礎レベルの教育プログラムについては、新しくわれわれが認可を受けたとしても、何かいいことがあるなどのようなことではありません。しかしながら、補助金云々は別にしても、教育としてやるべきだからやりましょうというところで、同志社大学も同志社女子大学も、これからやっていくというような状況になっております。 少し話を戻しまして、初等中等教育のお話をします。 小学校算数科の学習指導要領の変遷がそもそもなぜこういうことになってしまったのですかということです。 Faculty Development
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