Faculty Development 2022年度大学院アンケート結果を受け、日本語日本文化専攻では、大学院生のニーズを知り、よりよい教育活動に生かすべく、2023年1月30日修士論文発表会のあと、大学院生 ◆教育開発実践報告◆ ◇文学研究科 「文学研究科のFD活動」 と研究科長の懇談会を行った。目的は、一つには、修了予定者を含めた大学院生の声を聴くことと、また、もう一つは、アンケートに要望のあった、院生相互の交流を活発にする手助けである。 院生からは、授業の内容についての要望は特になかったが、支給されているコピーカードの使いにくさ、修士論文提出時の書類の書式等についての疑問など、改めて聞いてみなければわからなかったであろう改善希望がいくつか挙げられた。また、コロナ禍の在学生であったことも加わってか、専攻内でのコミュニケーションの促進を期待する声が多くあった。院生であることから、コミュニケーションを進める活動等を率先して行う必要性を伝える一方で、教員としても、小さな工夫で改善できるであろう点についての気づきを得ることができた。社会の変革に伴い、大学院に求められるニーズも変わってきており、よりよい教育のためには、院生とのコミュニケーションが大きなヒントになる。アンケートの結果ともども、今後の専攻会議等で、教員間に共有、周知し、できる範囲から少しずつ改善していきたいと考えている。また、専攻の事情は個々に大きく異なるので、各専攻においても必要に応じ、何らかの形で行っていくことを検討したい。 文学研究科長 森山 由紀子 85
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