FDreport_vol16
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「10min.FD」については、関口英里教授より報告いただいた「プロジェクトプランニング演習I・II」(2022年6月配信)の取り組みについて紹介する。この科目は、地元活性化・地域貢献を目的とするプログラムであり、学生チームが地元組織とコラボレーションしてプロジェクトを企画し実行するものである。2021年度の例として、仮想企業「たけのロボット」の立ち上げと京田辺市観光協会などとの連携により、玉露茶の若年層への認知度の向上や普及を目的とするゲームコンテンツ《玉露物語》が紹介された。社会人に必要とされる汎用的な能力を総合的に育てる、プロジェクト教育の実践例である。 2学芸学部ジョイントプログラム 学芸学部ジョイントプログラムとは、学芸学部の3学科(音楽学科、メディア創造学科、国際教養学科)の学生が履修可能な、学科を横断する科目である。それぞれの学科の特性を生かしたコラボレーションによって、プロジェクトを実践することが目的である。2017年以降、毎年担当者を変更し、年度ごとに異なるテーマ・内容のプロジェクトを実施してきた。 2021年度のジョイントプログラムは、井上敏典教授にご担当いただいた。W.M. ヴォーリズが作詩した同志社カレッジソングをモチーフとし、同志社の歴史を伝えようとするプロジェクトである。ヴォーリズが、歌詞にこめた想いを知り、リベラルアーツの本質を探るために、歴史資料やアニメーションを用いた映像コンテンツが制作された。本取り組みも、創ること、伝えることが多層的な学びへと通じる、プロジェクト教育の実践例である。なお、本プログラムの報告についても、「10min.FD」(2022年6月)にて動画配信した。 ゲームコンテンツ《玉露物語》 76 Faculty Development

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