金金子子 大変、ありがとうございます。大変いい質問といいますか、私が申し上げたいこと、まさにそのままなのです。一つの問題は、やはり4年生のときに、就職活動で丸1年使わないということを前提にして、3年間で授業を取ってしまうことが、まず一番の元凶なのです。ただ、これは行き過ぎのところもあるので、やはり、大学の指導の仕方によると思うのです。遠隔手段ができたので、実は、就職活動で学生が拘束される程度は、少なくなっているようです。それこそこれは、大学の側といいますか、先生方の構えだと思います。先ほど、文化といいますか、カルチャーといいましたが、やはり何か、学生と教員が牽制しあって、あまり授業の外で負担をかけない、それで1学期に8科目も取ってしまうなどです。しかも、それが1週間に1回しかないから、もうほとんど何をやっているのか覚えなくて、試験のときに詰め込んだら大体単位がもらえるとなることが、今までの大学の中身の薄さの元凶なわけです。 おっしゃるように、単位制だから、授業の実施時間は1時間か2時間で、授業外学習が4時間で、6時間でもって1科目とこだわらずに、例えば、12単位の科目を作るなど、いろいろとやりようがあるのです。1年間全部それにしないで、学期に1分けにする。あるいは、1学期の中で、週2回にする。それで、単位の数え方を考え直すということです。繰返し申し上げてきましたが、今度の設置基準の改定によって、そういった学年歴の考え方、それから、単位の数え方については、相当、柔軟性が出てくるということがあります。これをもって、やはり、かなり密度のある授業をするということを考えていくことが、非常に重要だと思うのです。これから、やはり、すでに始めているところもいくつかありますが、こういう意味での密度の濃さを確保することは、非常に重要だと思います。そうすることによって、高校生に対する訴え方もできると思います。そういう意味での変化を社会に訴えていくということは、非常に重要ではないでしょうか。 秦秦 どうもありがとうございました。皆様、本日はお忙しい中、ご参集いただきありがとうございました。金子先生、本当に、どうもありがとうございました。 金金子子 失礼しました。 67 Faculty Development
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