FDreport_vol16
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0時間、1から5時間、6から10時間というところで、日本は圧倒的に5時間以内が多いわけです。アメリカでは、5時間以内は2割に満ちません。ここは基本的に、アメリカと日本の大きな差になると思います。 こういうことが背景にあって、2000年代から非常にあちらこちらで、日本の大学教育の質をよくしないといけないという議論が行われてきました。2000年代に入っても、中教審で、主に大学教育の質に関する議論が行われて、さまざまな答申を行っています。そこで少し注目していただきたいことが、主な論点というところです。 学位授与の方針、学修時間、能動学修アクティブ・ラーニングなど、かなり細かいことまで言っているわけです。普通は、これまでは、これほど細かいことまで中教審が言うことはなかったわけです。あるいは、小中学校についてもあまり、ここまで細かいことは議論していないわけですが、もうここまで細かく議論しています。しかも、ここで言われていることは、言ってみれば、アメリカの教育でされていることが多いのです。基本的に、ア45 Faculty Development

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