こういうものもよくやりましたが、本物のときは社名を隠しています。後で、お手元資料で見ていただければいいのですが、携帯の3社のパケット接続率のグラフです。間違ってはいないのですが、これは97.5%と書いています。96.7%、96.0%と、それほど差がないのです。だから実際、講義のときは、これが元々テレビで出た図です、これを正しくするとこうなりますというものを、二つ並べならが解説していきます。 例えば、こういうものはなかなか見ないでしょう。円グラフの真ん中を動かすとは、これは独創的です。なかなかありません。多くは、立体の円グラフです。これは使ってはいけないと言われているもので、前面が大きく見えますね。前面側の面積が広くなって、前面側が不当に大きく見えます。ほとんど変わらなくても前面が強調されます。これは某予備校ですが、ほとんど変わっていないけれども、どんどん増えているように見えるのです。錯視・遠近法を上手く使います。いろいろあります。 これはすごいでしょう。低アルコール飲料はこれだけ増えています、ビール系飲料はこうですと言っていますが、右側の軸を見てください。500、600です。では、左側の軸を見てみると、こちらは60から80です。こういうものが本当に使われているということは、びっくりするでしょう。間違いではないのです。間違いではないけれども、このようにミスリードを促すようなことをやってしまっていいのですかというお話です。 この内閣支持率のグラフもかなりオリジナリティがあります。普通、横軸は一定にするのですが、途中、1か月がビヨーンと伸びるなど、これはなかなかすごいでしょう。これは内閣支持率で、急に落ちています、復活してあまり変わりませんと言いたいのでしょうけれども、いや、びっくりします。書いてしまっていますが、これはNHKです。 このようなお話をすると、学生さんも今の聴衆のみなさんのように多少は反応していただけるということで、こういうものをたくさん入れています。チョコレートとノーベル賞、これも因果と相関の有名な話です。チョコレートの売り上げが多い国がノーベル賞を出すというような話です。このような身近な話を入れながら、上手く興味を引いた講義をして27 Faculty Development
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