FDreport_vol16
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(1)プログラムの概要 ろん、重要性は分かっているのですが、多くの学部で、それぞれの学部に合わせた形でデータ教育をやっていて、計量分析の教育もしていると、その中で、あえてこの政策に乗って、しかも、枠にはめられたことをやらなければいけないのかというような気持ちの方が、教員サイドには強かったのです。一方で、さはさりながら、社会の動きもあるし、他大学も動いています。近隣大学もやっているのに本当にそのままでいいのですかと、危機感を持った事務職員の方もいらっしゃって、これはなかなか珍しいのですが、事務内発です。たまたまその事務と関係の近かった私が、巻き込まれてしまったというのが現状なので す。 問題意識的には共有できるので、では、頑張りましょうと作ったものが、このDDASHというプログラムなので、そのご説明をさせていただきます。 これは、文科省の施策的にいうとMDASH(Approved Program for Mathematics, Data science and AI Smart Higher Education)というものなのですが、そのMのところを同志社に替えて、このApproved Programで作りましたということです。 やはり略称があった方がいいでしょうということと、少し意味があって、施策の中ではデータサイエンス・AI・数理と、この三つをやれと言われています。文科省の順番は数理、データサイエンス、AIです。最初はAIもなかったし、数理もなかったのですが、いろいろな考え方、経緯で三つ付きました。私は同志社で実施する構想段階のときにこれをそのまま使っていたのです。普通にここに、数理・データサイエンス・AI教育プログラムでいいのではありませんかと、プログラムの中身に数学も入っていますし、もっと数学系の先生にも手伝ってもらったらいいのではないかと思って作ったのですが、結構事務の方から反対といいますか、大丈夫ですかと疑義が出て来たのです。「その数理や数学などというものをプログラムの名前に入れることによって、メインターゲットが逃げます。これは16 Faculty Development

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