(4)大学の動向 Ⅱ」も必修にしたかったらしいのですが、数理系の数学の先生などは、「高校で応用などをやるよりは、基本的なところをきちんとやりましょう」という立場の方が多くて、そのせめぎ合いで、このような形になっています。 この「情報」の扱いは、教員養成も絡むのです。これを教えられる教員は、あまりいらっしゃいません。なおかつ、現在の教職の課程認定を受けている教育内容と新しい情報Ⅰ・Ⅱの内容にはかなりはギャップがあります。前の課程のものはマルチメディアなどに偏っていました。今我々は情報の免許を前の課程に準じたもので出しているのですが、新しい内容をどのように教えられるようにしたらいいのかということが、悩ましいところです。この教職課程の問題を大学としては少し考えていかなければいけないという状況です。 このような状況の中で、各大学はいろいろなことをやっているのですが、情報系・データサイエンス系の学部がざっとこれぐらい、今年、2022年までに立ち上がったところです。 滋賀大学は有名です。名古屋大学は情報文化学部の「文化」を消しました。名前を情報学部にして、中身は変わっていないのですが、情報系学部になっています。横浜市立や、広島、武蔵野で、いわゆる情報系の学部がどんどんできてきましたというところです。 次は来年度以降に設置されるものです。 13 Faculty Development
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