FDreport_vol16
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データの分布でやるような、「四分位範囲」や「箱ひげ図」などは昔の大学入試センター試験によく出ていたものなのです。これは、今中学校2年生の範囲になったので、もう入試センターの試験では範囲外になってしまいました。 次に高校です。これは新指導要領ですから、2025年度入試から入ってくる高校生の学習内容です。 必修の中に「データ分析」というものが「数学Ⅰ」の中に入ってきて、ここが物議を醸しました。「仮説検定の考え方」、これを高校生にどのように教えるのでしょう。積分も何もないというところなのですが、だから考え方なのです。このような仮説設定やその重要さなど、少し背理法的な考え方はやはり要るだろうということで、「数学Ⅰ」に入りました。 「数学A」の「場合の数と確率」というところで、この「期待値」のような話もありま す。選択なのだけど、多くの人に取っていただける「数学B」のところに、「統計的な推測」が入りました。このおかげで、ベクトルが「数学C」に動いてしまいました。数列かベク 11 Faculty Development

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