FDreport_vol15
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Faculty Development ◇文学研究科 「文学研究科FD懇談会」 ◆教育開発実践報告◆ 文学研究科長 森山 由紀子 昨年度に引き続き、年度末の総括の時期である2月9日(木)に、研究科委員会において、大学院教育の今後の方向性についての懇談会を行った。研究科委員会は、比較的少人数で学部や専攻の組織を越えた教員が顔を合わせて情報交換することができる貴重な機会である。今年度は、次の3点をテーマとして取り上げた。 1.大学院生へのアンケートの共有 2.遠隔授業について 3.その他 1については、評議会で公表されたアンケートについて研究科委員会内で再度共有し、問題点を確認した。 2について、まず、2021年11月に定められた、「2022年度大学院科目における遠隔授業の実施について」の文書を研究科内で共有した。その上で、大学院教育において遠隔授業を用いることによって、今後開かれ得るであろう可能性について、ブレインストーミングの形で自由な意見交換と懇談を行った。提供された主な話題は以下の通りである。 ・夜間遠隔授業の整備により、勤務しながら大学院で研究することができるような環境の提供が実現すれば、向学心の高い、学科卒業生である現職中高教員(40代・50代)の入学者を確保することができるのではないか。 ・メディア創造学科はそれぞれの教員が様々なバリエーションでオンラインを活用しているが、その一例として、スミスカレッジの日本語クラスの学生と共同研究を行っている。会話パートナーを作り、異文化体験や大学を超えたコラボレーションが実現している。 ・大学院はできる限り「なんでもあり」の体制であるべき。オンラインの可能性は無限にある。自由度を確保し、互いに刺激し合って新たなアイデアを出し合える雰囲気づくりが不可欠だ。 3について、研究科の抱える問題について活発な意見が欲しかったところではあるが、コロナ感染状況を勘案し、遠隔の実施になったため、十分な意見交換に至らなかった。 38

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