Faculty Development 看護学部は、来年度より新しい看護基礎教育カリキュラムが開始されることから、FD研 ◇看護学部 「看護基礎教育のこれからを考える」 修のテーマを第5次看護基礎教育カリキュラム改正における「看護基礎教育のこれからを考える」として継続的に取り組んでいる。 新カリキュラム編成セミナー 医学書院主催の5回のセミナー(各回約2~3時間)をオンデマンドにより受講した(受講期間7月~3月)。昨年度の内容は、カリキュラム編成の準備、多様な場での看護実践や多職種連携教育が中心であったが、今年度は新カリキュラムに準じて試行的に実践されたICT活用教育や臨床判断力の基盤となる能力の養成等、看護基礎教育の実践事例が紹介されていた。テーマは、第1回「昨年度セミナーの補足」、第2回「カリキュラム・授業設計にICTを組み込むポイント」と「ICT活用の導入・活用の実践例」、第3回「カリキュラム導入とシミュレーション教育を担う組織・教員のあり方」と「シミュレーション教育実践例」、第4回「新たなカリキュラムにむけて教育の枠組みをとらえなおすー講義・演習・実習の再構築―」や「第5次カリキュラム改正に向けたプレ実施~」、「コンセプト学習の成人看護学実習Ⅰへの導入」、第5回「基礎看護学で看護過程と併せて臨床判断を伝えるには」、「基礎看護学で臨床判断を育む方法」等であった。 受講後のアンケートから24名の教員がいずれかのセミナーを受講していた(2022年1月7日時点)。第1~5回全てにおいて80%以上が「理解できた~まあ理解できた」、約90%が「今後の教育・授業設計にまあ役立つ~役立つ」と回答し、今後の教育への活用が期待できる。自由記載においても、今後役立ちそうである、講義のボリュームが多かったが、オンデマンドで自分の予定に合わせて視聴できた、長期間設定は受講しやすかった等の感想があった。今後希望するテーマは、「ICTの活用について、実践例から学べる機会」、「リクレクション」、「シミュレーション」、「ルーブリック」について等であった。 来年度より、看護基礎教育の新カリキュラムを展開する上で、有益な示唆を得る機会となった。 看護学科主任 小松 光代 33
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