FDreport_vol15
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Faculty Development  responの使いにくさとは?  少人数クラスでは、マス情報よりも個別の情報を知りたいケースが多い  マナビーの方が学生情報と紐づけられているのでフィードバックがしやすい  匿名アンケートを取りたい場合はGoogle Formの方が多角的な分析が可能である  出席者のみリストアップされるresponの表示画面は、欠席者だけを知りたい少人  responの良さ  (当然ではあるが、)多人数クラスでの双方向授業において、大いに効果を発揮す 学生のアクセスのしやすさ(Google FormではQRコードを示す手間がかかり、重 (即興の)クエスチョンを学生に投げかけやすい 「responの文学ゼミにおける活用例」 responは、多人数が集まる場所において参加者の意見をリアルタイムに集計し、それをグラフ化して共有することができるアンケートシステムである。同志社女子大学においては今年度(2021年度)より導入され、その活用が図られてきた。しかしながら、現時点においては、利用している教員の数は限られ、その利用方法も限定的であるのは否めない。 こうした状況を改善していくには、responに関する知識を深めることはもちろんだが、responを使うことを妨げている要因を探り、現実に即した使い方を模索することが大変重要であるように思われる。そうした観点から、研究会ではまず筆者が感じた「responの使いにくさ」について情報を共有し、問題の所在がどこにあるのかを探った。その後、responの優れている点を確認し、筆者自身が春学期に行った実践例を紹介した。 responは「多人数の参加者」向けということもあり、クラスサイズの小さな授業では、使用実践アイディアが直感的に生まれにくいように思われる。実際に筆者が感じたresponの使いにくさは以下の通りである。 数クラスの場合、使い勝手が悪い 一方で、以下の点ではresponは大変優れているよう思われる。 る 複して投票する行為を制限するためにはメールアドレスを入力してもらわなければならない) 表象文化学部英語英文学科 福島祥一郎 23

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