2020年4月 今月のことば
二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。
(マタイによる福音書 18章20節)
日本聖書協会『聖書 新共同訳』より
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。在学生の皆さんは新しい気持ちで春学期を迎えていることでしょう。今春は新型コロナウィルスの猛威による不安と混乱の中で、口惜しい思いに陥れられていたことと思います。そのような現実に対峙しつつ、私たちの間に信頼を築く知恵を育みたく思います。
キリスト教主義教育を建学の理念とする同志社女子大学では、「礼拝(チャペル・アワー)」を尊重し、その文化を共有してきました。是非、新入生の皆さんには同志社女子大学の一員(同志)として共にチャペル・アワーを大切にして頂ければ嬉しいです。在学生の皆さんも、自身や他者との出会いの場としてチャペル・アワーに足を運んで頂ければ幸いです。
「礼拝(チャペル・アワー)」は日常にリズムを刻み、「絶対なる者(新島襄は「天父」と呼ぶ)」の前に学生も教師も一人の人間として存在することを教え続けています。聖書は「共に集まること」の意義を語ります。時間の共有は、異なる空間に精神的繋がりを創出し、異なる他者との出会いを通し、新しい自己理解と他者理解を導きます。
チャペル・アワーでの様々な出会いは、異なるものと共に生きる喜びへと私たちを招きます。「見えないものに目を注ぐ―互いの心を分かち合おう―」との宗教部年間テーマに則し、異なる他者との出会いを通し、「見えている」との思い込みから解放され、豊かな宝を与えられたく思います。
(AGO)
礼拝(チャペル・アワー)について
礼拝(チャペル・アワー)とは?
同志社創立以来145年間(同志社女子大学は144年間)、一貫して「キリスト教主義」を基本理念としてきました。毎朝行われているチャペル・アワーは、本学の精神教育、人格教育の中心になるものです。あわただしく、また将来に不安を感じることの多い現代社会に、私たちは生きています。自分自身を見つめ直すひとときとして、また、今日を大切に生きるきっかけとして、積極的にチャペルに参加しましょう。
礼拝(チャペル・アワー)の流れ(20分間)
前 奏 | 礼拝はオルガンの前奏で始まります。静かに礼拝堂に入り着席後は心を静めて黙想してください。 |
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讃美歌 | ご負担のない範囲で、起立して讃美歌を一緒に歌います。初めにオルガンによって一節分が演奏されますので、知らない歌でもよく聴いて、歌ってください。 |
聖 書 | 司会者によって、聖書が読まれます。ともに聖書を開いて、黙読してください。 |
奨励・演奏 | 牧師、講師、学生、学内外の教職員等によるお話(奨励)、演奏などが行われます。 |
祈祷・レスポンス | 祈りとは神との対話のことです。静かに祈りの言葉に耳を傾け、その祈りに心を合わせてください。祈りの終わりに「アーメン」と唱えますが、これは「まことにその通りです」という意味のヘブル語です。共に唱和してください。祈りに続けて、神の恵みへの応答として「レスポンス(応唱・答唱)」があります。 |
後 奏 | 礼拝は後奏で終わります。司会者が、「礼拝を終わります」と言った後、後奏が始まります。後奏を聴きながら静かに退場してください。 |