2016年9・10月 今月のことばを掲載しました。
秋学期がはじまりました。皆さんはどんな夏休みを過ごされましたか?
『人生という宝石の原石探しの旅』だったのではないでしょうか。
宗教部のワークキャンプに参加された学生達は、群馬県にある緑豊かな広い敷地の高齢者施設で、人生の大先輩の方々との毎日の出会いを通して「生きること」、「人と人とのつながり」、「感謝の気持ち」など様々なことを学ばれました。私たちは、旅、旅行というものを幾度となく経験しています。国内でも海外でも旅行に出かけると、忙しく繰り返されている日常生活の中では経験する事のない体験や気づくことのできない事柄に心を留めることがあります。脳波では旅行に出かけるとリラックスした時に出現するα波がでることが多かったり、自律神経では活動的な時に高まる交感神経と食事をしたり休養すると高まる副交感神経のバランスがよくなり、また免疫機能の指標であるNK(ナチュラル・キラー)細胞の血中濃度が増えるなど、健康に良いようです。
「同志社で学んだ者ならば、一度は海外で勉強してほしい」ある先生が話されたことがあります。その先生の意図は「長期留学であろうが、短期の旅行であろうがとにかく志をもって日本から外に出てほしい。江戸時代の末期に渡米された新島先生の様に」ということでした。現在では、卒業生でも在学生でも留学される方が増え、旅行を含めると、とても多くの方が海外に出かけています。
ではもう少し長い期間で考えてみて下さい。学生の皆さんにとって、この同志社女子大学に入学されたことも、「人生の旅」のひとつといえるでしょう。
『Personal treasure hunting trip』、英語ではこのような言葉があるようです。
「かわいい子には旅をさせよう」という言葉にならってこの同志社女子大学へ快くあなたを送りだして下さっている、ご両親やご家族の思いに感謝しつつ、磨けばさまざまに輝く人生という宝石の原石をこれからも見つけていって下さい。 (秋風)