新型コロナウィルス感染症拡大により、全国に緊急事態宣言が発令され本学は、学生の皆さんの安全を第一に考え、4月17日に春学期の講義を原則として遠隔授業にて実施することを決定しました。本来ならこの時期は、新緑の中に美しく咲き誇る春花に囲まれながら新入生を迎えることで、京田辺・今出川の両キャンパスが最も活気づく時であります。しかしながら、現在は課外活動の中止や入構制限などにより、そのような様子はありません。学生の皆さんには大変不便をおかけしております。皆さんにとって日常であった新しい友人との出会いや語らいの場が消えてしまったことを何より心苦しく思っています。

このような緊急事態におきましても本学は、教育の質を保ち、学生の皆さんに必要な学びと学びのためのサポートに取り組んでいます。遠隔授業を行うための授業支援機器やソフトウェアを緊急に配備し、本学の教職員は対面授業が実施できない中で今までの教育方法を考え直し、場合によっては蓄積された方法を捨て、あるいは発展させ、新しく再構築する発想で授業を実施しています。サポートの一例として、本日ICTの活用を通した遠隔授業に必要なノートパソコンやルータ等の設備が整っていない学生のために、設備の無償貸与を決定しました。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で修学が困難になる学生のために、経済的な支援策も検討しています。新入生同士の交流、新入生と上級生との交流を目指した取り組みも検討しています。最新の情報につきましては、本学のWeb サイトにて随時お知らせしますので、確認してくださいますようお願いします。

最後になりましたが、学生の皆さんにお願いです。自身の健康を第一に考えてください。また、このような時期には社会の中に溢れんばかりの情報が飛び交います。そのような情報の中に是非皆さんには、偏見ではなく真実を見極めて欲しいと思います。また、排他ではなく協調の心で行動し、この危機を乗り越えてください。

2020年4月28日
同志社女子大学長
飯田 毅

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