入選作品

氏名 高等学校名 所在地 学年
暗闇にパッと花咲く花火の火
なごりおしげにゆらりと溶ける
赤木 翔子
(あかぎ しょうこ)
同志社香里
(どうししゃこうり)
大阪府 1
林檎飴ルージュなくても大丈夫
頬張りつけば赤いクチビル
秋山 綾芽
(あきやま あやめ)
岡山南
(おかやまみなみ)
岡山県 3
トビラから出て行った親追い求め
開かぬトビラに残った手跡
有本 雄貴
(ありもと ゆうき)
大和川
(やまとがわ)
大阪府 3
I、愛、藍 青はアイより出てて青?
アイに不器用まだ青いから
坂東 咲矢子
(ばんどう さやこ)
同志社
(どうししゃ)
京都府 2
窓ガラス指を伸ばして触れた水
つうとなぞって夏空を恋う
大學 恵理
(だいがく えり)
鎌倉女学院
(かまくらじょがくいん)
神奈川県 2
雨雫また背が伸びた弟と
肩を並べる一本の傘
藤松 涼子
(ふじまつ りょうこ)
松本蟻ケ崎
(まつもとありがさき)
長野県 1
The sunshine is warm,
I am in the serene sky.
Spring seems to have come.
Cherry blossoms are dancing.
Maybe, I will find someone.
福島 萌
(ふくしま もえ)
大阪国際滝井
(おおさかこくさいたきい)
大阪府 2
青空に銀のトビウオはばたいて
後に尾を引く白い綿飴
濱口 綺香
(はまぐち あやか)
近畿大学附属
(きんきだいがくふぞく)
大阪府 1
消えてゆく昔から見る風景が
便利さなんてほしくないのに
花島 美月
(はなじま みづき)
気賀
(きが)
静岡県 2
待ち合わせ浴衣姿で神社前
いつもと違う私に惚れろ
判田 菖
(はんだ あやめ)
大和川
(やまとがわ)
大阪府 3
染まる空落ちる夕日に目を細め
光るすすきがゆらりゆらりと
畑中 美樹
(はたなか よしき)
むつ工業
(むつこうぎょう)
青森県 2
ゆっくりと夜空見ながら帰る道
「ほしのふるまち」一人で歩く
平田 祥世
(ひらた さちよ)
有磯
(ありそ)
富山県 3
向きあおう明るく小さな画面じゃなく
先生や親、友達の顔
廣瀬 佑平
(ひろせ ゆうへい)
八鹿
(ようか)
兵庫県 1
大切な言葉が何故か話せずに
季節外れのすずむしの声
本間 幸樹
(ほんま こうき)
むつ工業
(むつこうぎょう)
青森県 3
録画した刑事ドラマを母と娘は
今日もせんべい囓りつつ見る
細野 志織
(ほその しおり)
伊那西
(いなにし)
長野県 1
Painting a picture
Gliding across the canvas
Etching a sunrise
Flower fields and cityscapes
My very own universe
Eric HUANG Beckman U.S.A. 9th
As I look down
at the unwelcoming river
I see the razor sharp
ripples of the
moving water
Marlene HUNTER 岡山龍谷
(おかやまりゅうこく)
岡山県 2
中野区と乙女ロードと秋葉原
オタクの聖地はやや東より
五十嵐 樹
(いがらし たつき)
伏見工業
(ふしみこうぎょう)
京都府 3
202番乗ってどこまでいきましょか
山も色づく京の秋雨
板垣 遼
(いたがき りょう)
鳥羽
(とば)
京都府 1
Large snowflakes are falling
Snow is accumulating
Snow becomes a peony
Peony spreads over the earth
Only I can see it
岩本 真帆
(いわもと まほ)
平安女学院
(へいあんじょがくいん)
京都府 1
選挙戦頭下げてた候補者が
落ちるとバスの席もゆずらず
岩田 英大
(いわた ひでひろ)
近畿大学附属
(きんきだいがくふぞく)
大阪府 1
戦争と親が子殺す現代と
どちらの方が平和といえるの?
岩田 陽
(いわた よう)
日吉ケ丘
(ひよしがおか)
京都府 1
金魚すくい追えば逃げてく水の中
赤いスカートひらひらゆれる
嘉会 美保
(かあい みほ)
久喜北陽
(くきほくよう)
埼玉県 1
りんごジャム煮詰めるように君のこと
コトコト想う今日秋深し
梶山 志緒里
(かじやま しおり)
広島
(ひろしま)
広島県 2
訪れし戦地の跡は穏かに
人間魚雷に触れる人々
樫山 浩子
(かしやま ひろこ)
徳島文理
(とくしまぶんり)
徳島県 2
学校の蒸したハウスの実習で
尊さを知るじいちゃんの野菜
加藤 大貴
(かとう ひろき)
飛騨高山
(ひだたかやま)
岐阜県 1
青いみかん長生きする蚊高いサンマ
今年の秋はいつ来るのだろう
河鰭 康平
(かわばた こうへい)
天王寺
(てんのうじ)
大阪府 1
世界から私が消える午前2時
身体だけを寝台(ベッド)にのこし
風元 千恵
(かぜもと ちえ)
咲くやこの花
(さくやこのはな)
大阪府 3
身の丈に合うまで探すヤドカリに
進路相談西表島
衣川 和
(きぬがわ のどか)
同志社
(どうししゃ)
京都府 3
祖父の息止まり鳴り出す機械音
初めて見せた親父の涙
北川 智昭
(きたがわ ともあき)
桶川西
(おけがわにし)
埼玉県 1
同じこと毎日毎日くり返す
同じ日なんて二度とないのに
小林 大樹
(こばやし だいき)
中津南
(なかつみなみ)
大分県 1
秋の夜に進路決めんと悩む身に
星の数ほどの学園メール
小林 美咲
(こばやし みさき)
近江兄弟社
(おうみきょうだいしゃ)
滋賀県 1
一人きり電車に揺られ瞳を閉じて
「声」と「音」との調和楽しむ
小坂 理紗
(こさか りさ)
鎌倉女学院
(かまくらじょがくいん)
神奈川県 2
真っ青の天高々な牧場に
広がり食(は)むは羊らの雲
町野 沙綾
(まちの さあや)
同志社
(どうししゃ)
京都府 1
その言葉自分に向かって言えますか
心のキズは一生残るよ
真木 基希
(まき もとき)
米子北
(よなごきた)
鳥取県 2
ずらずらと押しよせてくる人の群れ
割れるガラスにもえる日の丸
丸茂 逸朗
(まるも いつろう)
和光
(わこう)
東京都 3
髪の毛にじゃれつく猫がかわいくて
髪を切るのは今度にしよう
丸山 夏海
(まるやま なつみ)
近江兄弟社
(おうみきょうだいしゃ)
滋賀県 3
今日だけは少し大人になりたくて
スターバックスでカプチーノを飲む
松永 沙理
(まつなが さり)
鵠沼
(くげぬま)
神奈川県 2
雨上がり急いでゆかた着付けして
はしる足元花火のひかり
松澤 由佳
(まつざわ ゆか)
鎌倉女学院
(かまくらじょがくいん)
神奈川県 2
祖父と行く星空のした車窓より
薄く濃く来る青田の香り
三浦 早綾子
(みうら さやこ)
大垣日本大学
(おおがきにほんだいがく)
岐阜県 2
チョキチョキと考えながら枝毛切る
悩む私の進路も枝毛
森島 理沙
(もりしま りさ)
天理<第二部>
(てんり)
奈良県 3
血漿のいろを並べた試験管
ゆらす羽音のようなかなしみ
本山 まりの
(もとやま まりの)
甲府南
(こうふみなみ)
山梨県 2
「お金なら気にしないで」と言う母の
笑顔ひきつる高三の夏
村上 達紀
(むらかみ たつき)
近畿大学附属
(きんきだいがくふぞく)
大阪府 3
隣国に文句を言えない日本と
いじめられっ子は少し似ている
長瀬 光弘
(ながせ みつひろ)
八鹿
(ようか)
兵庫県 2
Positive mother,
Nursing my elder sister
What she does is interesting
Drives a big motorcycle,
Giving all a beaming smile.
永友 星来
(ながとも せいら)
大阪国際滝井
(おおさかこくさいたきい)
大阪府 2
桜雨私の体に降りそそぎ
義務教育の終わりを告げる
永冶 美月
(ながや みづき)
岐阜農林
(ぎふのうりん)
岐阜県 1
太陽は悪くないよね人間が
進めてしまうこの温暖化
中川 結衣
(なかがわ ゆい)
山城
(やましろ)
京都府 3
メイクして家出る私見る父は
まるで迷子のような表情だ
中谷 美菜
(なかたに みな)
近江兄弟社
(おうみきょうだいしゃ)
滋賀県 2
夏休み高知の夏は盛りあがる
土佐の舞姫よさこい祭
鳴瀧 里帆
(なるたき りほ)
明徳義塾
(めいとくぎじゅく)
高知県 1
どうしても欲しいわけではないけれど
見ると手に取るねこじゃらし
夏虫 千穂
(なつむし ちほ)
飛騨高山
(ひだたかやま)
岐阜県 3
「県外に行かんときぃ」と笑う祖母
「うん」とは言えず煮物ほおばる
西口 美佐
(にしぐち みさ)
宇治山田
(うじやまだ)
三重県 3
君だけを見てる時間を数えたら
ギネスブックに載っちゃうくらい
西沢 彩音
(にしざわ あやね)
加藤学園暁秀
(かとうがくえんぎょうしゅう)
静岡県 1
気がつけば虚無と無常と添い寝して
現在(いま)は不定で未来は未定
野口 恭平
(のぐち きょうへい)
桜塚
(さくらづか)
大阪府 3
宇宙には空白がある何億光年
どこかで生まれた淋しい空白
織田 優海
(おだ ゆうみ)
和光国際
(わこうこくさい)
埼玉県 2
昼下がり短く切った髪の毛と
風で感じる秋の足音
小郷 綾子
(おごう あやこ)
咲くやこの花
(さくやこのはな)
大阪府 2
受話器越し寂しく響く父の声
「長野の冬は厳しい」そうです
岡 稲穂
(おか いなほ)
大阪信愛女学院
(おおさかしんあいじょがくいん)
大阪府 2
ななたすご足りなくなった甥の指
この指使えと差し出した母
岡本 隼弥
(おかもと じゅんや)
高知工業高等専門学校
(こうちこうぎょう)
高知県 2
"Hook the first button
Of your shirt, Okuda!"
I want the teacher to shut up.
I know what he wants to say.
I want him to leave me alone.
奥田 晃大
(おくだ あきひろ)
高田
(たかだ)
奈良県 1
雨の中ドン・キホーテにただ1人
買うものもなく出ることもなく
大倉 大樹
(おおくら だいき)
天王寺
(てんのうじ)
大阪府 1
朱塗りの門はるかな過去に思い馳せ
千三百年後の今を生きてる
尾辻 優衣子
(おつじ ゆいこ)
同志社女子
(どうししゃじょし)
京都府 3
「見えないの?」あいつはいまだ探してる。
あの時こぼしたセンターフライ。
大山 翔平
(おおやま しょうへい)
栃木工業
(とちぎこうぎょう)
栃木県 3
I plant a seed,
It grows hard in the dark soil,
Every day, alone.
Looking up to see the sun,
It smiled, and I smiled.
郎子琳
(ろう し りん)
岡谷南
(おかやみなみ)
長野県 3
A gentle breeze is blowing.
I stand at a new start line.
The breeze gets behind me.
I am about to start running now.
My heart is pounding.
佐伯 美結
(さえき みゆう)
北海道滝川西
(ほっかいどうたきがわにし)
北海道 3
大文字浮かべた水を飲み干して
入院している父を想う
齋田 雄生
(さいだ ゆうき)
同志社国際
(どうししゃこくさい)
京都府 1
老夫婦優しく押してる車イス
会話がなくても心ほっこり
斉藤 彩
(さいとう あや)
神戸龍谷
(こうべりゅうこく)
兵庫県 2
ねぇじいちゃん口をあけんと食べれんよ?
今年の桃は甘いんやって
坂田 もなみ
(さかた もなみ)
聖カタリナ女子
(せいかたりなじょし)
愛媛県 1
鳴り響く1年生の笑い声
こことあそこと距離2光年
佐々木 さんご
(ささき さんご)
秋田
(あきた)
秋田県 3
友達の境界線を探りつつ
笑って君に相づちを打つ
佐次田 夏歩
(さしだ かほ)
具志川
(ぐしかわ)
沖縄県 2
しあわせはこういうことなんだろうねと
笑う君とゆずパフェ食べる
佐竹 裕子
(さたけ ゆうこ)
同志社女子
(どうししゃじょし)
京都府 3
灼熱に足跡たどり龍馬路を
意気揚々と歴女が駆ける
塩谷 郁美子
(しおたに ゆみこ)
同志社女子
(どうししゃじょし)
京都府 1
そんな顔他の子なんかに見せないで
またライバルふえちゃうじゃない
白崎 彼方
(しらさき かなた)
朱雀
(すざく)
京都府 3
彼岸花赤い炎の風になり
マラソンの先頭集団が来る
宗 さくら
(そう さくら)
長崎工業
(ながさきこうぎょう)
長崎県 2
面紐をぴんと張りたる君の手の
浮き出た骨の力強さよ
菅沼 ひかり
(すがぬま ひかり)
飯田女子
(いいだじょし)
長野県 2
今はもう枯葉みたいな祖母の手も
赤いマニキュア似合ってたかな
平良 夏希
(たいら なつき)
宮古
(みやこ)
沖縄県 3
3332250004*(すきなんだ) 恥ずかしがりな僕だから
貴女に送る恋の暗号
髙原 冴香
(たかはら さゆか)
清水谷
(しみずたに)
大阪府 1
決めれたら付き合ってくれと告白し
蹴ったボールがネットをゆらす
高橋 建佑
(たかはし けんすけ)
中津南
(なかつみなみ)
大分県 1
ケンカをし母を怒らせ小遣いが
事業仕分けの対象となる
高橋 徹
(たかはし とおる)
和光
(わこう)
東京都 3
When it is sunset
I go back home with you
you don't realize
we are walking hand in hand
my secret in the shadow
竹本 玲菜
(たけもと れな)
北海道千歳
(ほっかいどうちとせ)
北海道 3
好きなもの夕暮れの空陽の匂い
外で聞こえる子どもらの声
田邉 美知
(たなべ みち)
鎌倉女学院
(かまくらじょがくいん)
神奈川県 1
会いたいと書いた短冊吊したら
あなたに会えた七夕の偶然
谷坂 知美
(たにさか ともみ)
八戸西
(はちのへにし)
青森県 2
大声を出しても聞こえぬ祖母だけど
父の声ならはっきり届く
寺﨑 修平
(てらさき しゅうへい)
近江兄弟社
(おうみきょうだいしゃ)
滋賀県 2
浮腫んだ手時おりおこる痙攣が
私が握るとピタッとやんだ
冨谷 知沙
(とみたに ちさ)
岡山南
(おかやまみなみ)
岡山県 2
暗闇の中でパソコン見つめてる
犯されてゆく脳内環境
鳥井 えみり
(とりい えみり)
柏崎総合
(かしわざきそうごう)
新潟県 2
つい昨日十八歳になったから
例えばゆっくり歩いてみたり
上村 美翔
(うえむら みか)
京都教育大学附属
(きょうときょういくだいがくふぞく)
京都府 3
地下にいた男たちからおそわった
人の強さと信じる大切さを
浦田 清楓
(うらた さやか)
神戸龍谷
(こうべりゅうこく)
兵庫県 3
冬の日に自販機で買うぬくもりは
コーンスープの百二十円
薄田 葵
(うすだ あおい)
伊那西
(いなにし)
長野県 2
父のかばんふとした時に見えたもの
小さい時にあげた手紙
和田 千裕
(わだ ちひろ)
大阪女学院
(おおさかじょがくいん)
大阪府 2
ブログにもツイッターにもつぶやけない
気持ちを短歌に打ち明ける夜
和田 悠花
(わだ ゆうか)
夕陽丘
(ゆうひがおか)
大阪府 3
鉄のにおい油まみれの手のひらを
見つめて思うこれが工業
我妻 しのぶ
(わがつま しのぶ)
むつ工業
(むつこうぎょう)
青森県 1
「宇宙人に会いたい」なんて友が言う
私がそうだと気付かないまま
渡辺 都和
(わたなべ とわ)
大森
(おおもり)
東京都 1
膨大な知識の前に腰おろし
0と1だけの世界へ入る
渡部 孝太
(わたなべ こうた)
聖和学園<三神峯キャンパス>
(せいわがくえん <みかみね>)
宮城県 1
In summer darkness
It looks like a shooting star
Shining and fading
It brings you warm happiness
A firefly makes the night sky bright.
山本 知英
(やまもと ちえ)
田辺
(たなべ)
京都府 3
父親が「自分にご褒美」ケーキ買う
そういや今日は父の誕生日
山成 颯子
(やまなり さっこ)
近畿大学附属
(きんきだいがくふぞく)
大阪府 3
探す、追う、つかむ、ちがうよ自分とは
愛してはじめて見えてくるもの
山梨 友
(やまなし ゆう)
学習院女子
(がくしゅういんじょし)
東京都 2
せっかくの焼酎グラス買ったのに
俺が作ったグラスで飲む父
山下 大貴
(やました だいき)
天王寺商業
(てんのうじしょうぎょう)
大阪府 2
母を抜き姉をも抜いたこの身長
そろそろ止まれと願うこのごろ
山末 珠妃
(やますえ たまき)
網野
(あみの)
京都府 3
制服の第一ボタンを開けたまま
折り目のついた「みだれ髪」読む
山内 佳織
(やまうち かおり)
下館第一
(しもだてだいいち)
茨城県 2
「人は皆赤子に戻る」と説いた祖父
病室の外独り思い出す
安井 雛子
(やすい ひなこ)
鎌倉女学院
(かまくらじょがくいん)
神奈川県 2
掃き寄せた途端落ち葉を吹き飛ばす
待ち伏せていた短気な風が
吉田 愛未
(よしだ あいみ)
長崎工業
(ながさきこうぎょう)
長崎県 3

「SEITO百人一首」へのご意見・ご感想等がございましたら、
tanka@dwc.doshisha.ac.jp (日本語日本文学科)までお寄せください。