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宗教部だより

今月のことば

毎月、「ことば」として宗教部長・宗教主任が身近な話題や社会問題を通して、聖書の一節をご紹介します。

2018年9月・10月 今月のことば

わたしはあなたたちの老いる日まで、白髪になるまで、背負って行こう。わたしはあなたたちを造った。わたしが担い、背負い、救い出す。

イザヤ書 46章4節

   早いもので2018年度も折り返しになり、暑かった夏もようやく終わりを告げようとしています。皆さんはどのような夏休みを過ごされましたか?

   9月の第3月曜日は敬老の日でしたね。皆さんは、高齢者というとどのようなイメージを持たれますか?おじいちゃん、おばあちゃんと同居している(していた)人は、子守をしてもらったり、お小遣いをもらったりしたのでしょうか。ある調査1)において、若者が高齢者にもつイメージで多いのは、「忘れっぽい」「自分のやり方を変えない」「豊かな経験や知識を持っている」などでした。他にも、「尊敬すべき存在」「心がひろい」「体が弱い」などもあるかもしれません。高齢者は、それまでの人生経験や価値観が反映されますので、とても個人差の大きい存在だと思います。

   高齢化を示す指標のひとつに高齢化率(総人口の中で65歳以上の者の占める割合)があります。わが国の高齢化率は、1986年の推計では2025年に23.4%になると推計されていましたが2)、2017年の現在、すでにこの数値を上回り27.5%になっています。つまり、わが国の高齢化のスピードは予測よりはるかに速くすすんでいると言えます。

   高齢社会の次は、多死社会の到来です。そのため、QOL(Quality of Life)と同時にQOD(Quality of Death)が重視されています。

   人は、生まれる時も死ぬ時も、「時」と「場所」を選ぶことはできません。でも死ぬ時は、少なくとも何らかの準備はできるかもしれません。本年3月に厚生労働省から「人生の最終段階における医療・ケアの普及・啓発の在り方に関する報告書」3)が出され、「すべての人が自分らしい暮らしを人生の最期まで続けられるようにするため、人生の最終段階における医療・ケアにおいて十分に本人の意思が尊重されるよう(中略)普及・啓発を図る」こととされました。

   高齢化の波は、日本だけでなく全世界で起こっている現象です。課題も多く、いわば人類の試練かもしれません。しかし、皆で知恵を出し合い、この課題を乗り越えていきたいと思います。10年後、20年後、あるいは50年後、この試練をどのように乗り越えたか、歴史が教えてくれるのかもしれません。

(fragrant olive)

 

1)高橋一公「大学生の一般的老人イメージと将来の自己老人イメージ-老人観スケールを用いた分析-」身延山大学仏教学部紀要, (8), 89-108, 2007.

2)河邉宏「世界および日本の人口変動」地学雑誌, 101(6), 539-549, 1992.

3) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000200748.pdf

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