ゼミ・研究テーマ紹介

2年次までに学んだ基礎をベースに、日本語の読解力・表現力をより深めるため、少人数制で行う授業がゼミです。個性豊かなゼミの中から、自分の興味や希望する進路に関連したテーマが必ず見つかるはず。多様なアプローチで日本語の本質に迫ります。

※インタビュー内容は取材当時のものです。

PICK UPゼミ

吉野ゼミ

植物と鉱物の和名と蘭学語の研究

単語を分析することによって見えてくる日本文化の特徴を研究しています。特に、①外国語の影響を受ける以前の純粋な日本語の論理はどのようなものであったか ②漢語漢文の影響によってどのように日本語と日本文化が変化し
たか ③洋書(蘭学書)の研究によって日本語と日本文化はどのように変化したか といった観点から研究しています。卒論ゼミ(卒業研究)では過去数年は研究対象を植物に絞って、①②③を調査。「植物と日本文化の関わり」について文化史的研究と国語学的研究の2つのアプローチから研究に取り組み、その植物の位置が日本文化の中でどのように変化してきたかを考えてきました。特に研究対象は限定していませんので、一昨年度は医学や天文学にかかわる語の研究に学生は取り組みましたが、昨年と今年度は植物にかかわる語に取り組んでいます。

吉野ゼミ 写真


ゼミ生の声

Y.Mさん
日本語日本文学科 4年次生 群馬県出身
植物和名についてあらゆる側面からアプローチして研究できる点と、先生の学生と一緒に問題に取り組まれる姿勢に魅力を感じこのゼミを選択。日本語における「竹」と「笹」の区別について文献調査しています。植物学上では竹であっても和名では「○○ササ」になるといった矛盾が、季語などの文学表現で生じていることを検証。文献探しや資料検索の際には、先生や図書館スタッフの方々が的確なアドバイスしてくださいます。学生をサポートする体制が整った素晴らしい環境で有意義な研究に取り組めています。

生井ゼミ

(近代文学)

近代文学の中から魅力ある作品を自らが選ぶ。

谷崎潤一郎、芥川龍之介、太宰治・・・明治以降の近代文学の中から、芸術として評価の高い作品を取り上げ、研究・発表を重ねていきます。近代文学の研究では、ただ調べるだけではなく、作家のすぐれた技巧を分析し、イメージをゆたかに広げていくことがポイントとなります。もちろん、作品を理解するためにはその作家を知ることも大きな手がかりとなります。作家がどういう思想をもち、どのような状況におかれていたのかも考察します。

生井ゼミ

ゼミ生の声

多角的な視点から近代文学を 読み解き、学びを深める。
B.Mさん
日本語日本文学科 3年次生 大阪府出身
ゼミでは、一人ひとつの近代文学作品を分析、研究して発表しています。私は武者小路実篤の『お目出たき人』を選びました。体験談を基に執筆された作品のため文章としては平易で、その意図を考察してまとめるのに苦労しました。自分では作品について調べ抜いたつもりでも、ゼミでの発表で自分にはなかった観点の指摘を受けるなど、新たな発見を通して、作品への理解を深化できるのがゼミの魅力です。

山本ゼミ

(日本語教育)

世界への関心や他者理解の姿勢を持つ日本語教師に。

日本語教育は、日本語を母語としない人が日本語や日本文化についての能力・知識、異文化理解能力を身につけられるようサポートする分野。教師自身も異文化に深くかかわる分野であるため、世界や他者に対して関心を持ち、理解しようとする姿勢が不可欠です。ゼミでは、研究に主体的に取り組み、そのおもしろさを実感しながら、教育現場で必要となる姿勢なども学んでいきます。

山本ゼミ

ゼミ生の声

多様な視点で多文化共生を考える。
広い視野を持つ日本語教員になるために。
K.Lさん
日本語日本文学科 3年次生 兵庫県出身
日本語教員になるために選んだゼミ。1年次の「日本語教育入門」の授業で山本先生に出会ったことも大きなきっかけになりました。ゼミでは、外国人と日本人の児童生徒が共生できる教育について考察を重ねています。問題は多々あり、調べるほどに難しく、広い視野を持つことの大切さを実感。ゼミ生には教員志望だけでなく教材制作に携わりたい人もいます。それぞれの考え方に触れることで新しい発見も生まれます。

廣瀬ゼミ

(古典文学)

いま、江戸時代の文学と古典芸能が、面白い。

江戸時代は約270年続いた安定社会です。学問、芸術、文学、娯楽。あらゆる種類の書物が出版され、絵本や浮世絵が目を楽しませ、歌舞伎や人形浄瑠璃は人々を魅了し、謡も大流行しました。古典が庶民に開放され、誰でも伊勢物語や源氏物語、徒然草が読めるようになって注釈が発達。表現技法は極限まで洗練されました。西鶴、芭蕉、近松、秋成、馬琴は定番ですが変わり種も歓迎。未知のテーマがあふれています。江戸文学はあなたを裏切りません。

廣瀬ゼミ

ゼミ生の声

近松作品から文楽、歌舞伎へ、
近世文学に対する興味の幅が広がります。
M.Mさん
日本語日本文学科 4年次生 岐阜県出身
日本文学の中でも特に好きだったのは中世の古典文学。ところが1年次の「古典入門」の授業で近松門左衛門の『冥途の飛脚』に触れ、興味の行方は近世文学へ。廣瀬先生のゼミで近松作品について考察を重ね、卒業論文で取り上げたのは『冥途の飛脚』。先生は江戸文学に対する知識や見識が深い方で、文学だけではなく文楽や歌舞伎など演劇のおもしろさも学びました。大学院へ進学し、さらに専門性を深めたいと思います。

丸山ゼミ

社会とくらしの中で求められる日本語とは。
まずはそこから考える。

日本語教育は社会の動きと連動しています。外国人が、なぜ日本語を学ぼうとしているのか、どんな日本語が必要なのかを、きちんと考えて理解することが大切です。そのために、日本語だけでなく現代的かつ社会的な知識や情報を幅広く探っていってほしいと思います。

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ゼミ生の声

日本語をひとつの"外国語"として捉える。
そのおもしろさと難しさ。
U.Eさん
日本語日本文学科 4年次生 静岡県出身
日本語と社会のかかわりについて、さまざまな国や立場の学習者の視点で考察。自分たちがあたりまえに使っている言葉に改めて向き合うことで、自分と他者との違いを実感し、教えることの難しさに触れました。世界や他者への関心をつねに持ち続けたいと思います。

吉海ゼミ

古典文学の研究を通して問題解決能力と文章作成能力を養う。

『百人一首』や『源氏物語』を中心とした平安朝の物語および和歌文学の研究が私の専門です。ゼミでは学生一人ひとりが興味のあるテーマを選び、自主的に問題解決の道を模索できるようサポートしています。御所に近い今出川キャンパスで、古典の奥深さに触れてみませんか。

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ゼミ生の声

古典ゆかりの地、
京都で『源氏物語』を研究できる贅沢。
O.Yさん
日本語日本文学科 3年次生 福岡県出身
競技かるたがきっかけで古典に興味を持ち、そして『百人一首』研究の第一人者である吉海先生に学ぶため福岡から京都へ。現在はゼミで『源氏物語』の中の「そそのかす」について考察中です。今後「そそのかされる姫君」をテーマに卒業論文に向かいたいと思います。

本間ゼミ

はるか昔から培われた漢詩や
漢文学に親しみ文字の奥深さにふれる。

日本の秋の風物詩といえばお月見。しかし、もともとこの「中秋の名月」を愛でる慣習は中国唐代から伝わったものです。ゼミでは唐代編の漢文教養書『蒙求』や、杜甫、李白といった唐代の詩人の漢詩を読みながら、現代に通じる価値を発見していきます。

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ゼミ生の声

T.Yさん
日本語日本文学科 4年次生 大阪府出身
3世紀の中国、魏から晋へと移り変わる時代を生きた「竹林の七賢」。その中でも悲劇的な最期を遂げた嵆康(けいこう)という人物について研究しています。漢文を通して古代中国の人々の考え方や美徳に触れ、私自身の視野も広がったと感じますね。

小林ゼミ

(古典語学)

平安文学は恋愛の教科書。興味を持って学んでほしい。

「更級日記」を読みながら、疑問に思ったことを話し合いレポートにまとめます。私の研究テーマは、平安時代の古典作品の時間表現ですが、例えば、これまで夜明け前とされてきた「暁」が、“午前3時以降”を指すことが分かりました。こうした研究に学生の何気ない意見がヒントになることもあります。また、平安文学は「恋愛の教科書」ともいえます。学生には古典を楽しんでもらいたいですね。

小林ゼミ

ゼミ生の声

T.Mさん 日本語日本文学科 3年次生 大阪府出身

T.Mさん
日本語日本文学科 3年次生 大阪府出身
今まで何の疑いもなく読んでいた古典作品の注釈書。しかし、調査次第では私たちでも間違いやずれを発見できることを、このゼミで初めて知りました。もしかすると、私たちのような学生でも新しい解釈を確立できるかも。そんな可能性を感じさせてくれるところが魅力ですね。

大島ゼミ

(現代日本語)

自ら問題を発見する力を身につけてほしい。

人間は言語や文字をどのように使用しているのか、といった問題について観察し、考察する力を養います。学生は「ワードウォッチング」と称して、看板や新聞など日常生活で頻繁に出会う言語現象を探し、それらの現象の奥にある問題を発見して探究します。学生の発表や質疑応答・討論は、相手が理解し納得できる「語りコトバ」を使うように指導。社会で必要となるコミュニケーション力を培ってほしいと考えています。

大島ゼミ

ゼミ生の声

W.Yさん 日本語日本文学科 3年次生 奈良県出身

W.Yさん
日本語日本文学科 3年次生 奈良県出身
日本語の「比喩」表現に興味を持ち、その定義や種類を研究しています。「誰でも話せる」と思われている日本語を学術的に読み解くことで、思いもよらない美しい表現や多彩な語彙を見いだしたり、自分なりの新しい解釈を発見できるところが魅力です。

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卒業研究テーマ一例


2016年度

近代文学
  • ・ 宮沢賢治論~『よだかの星』をめぐって~
    ・ 柳宗悦が追い求めた真なる美とは―美の価値観―
    ・ 尾崎翠『第七官界彷徨』論―<識閾下>の詩と恋―
    ・ 「水族館」の構造解釈から読みとる浅草の真理
古典
  • ・ 『源氏物語』「やをら」考~「やをら」で始まる恋物語~
    ・ 近松門左衛門の世話浄瑠璃における親子関係
    ・ 藤原伊周小考
    ・ 「山寺」に関する考察
現代日本語
  • ・ 奈良県南部地域方言のシヨル系・シトル系を用いたアスペクト体系―吉野郡天川村洞川を中心に―
    ・ 用法の変化による意味の広がり―動詞慣用句「あいた口が塞がらない」を中心に―
    ・ キュレーションメディアにおける記事タイトルの特徴
    ・ 味覚の語彙を用いた表現について
日本語教育
  • ・ ビジネス日本語教育の現状と課題
    ・ 市立長浜病院における外国人入院患者の受け入れ体制
    ・ アカデミック・ジャパニーズとビジネス日本語の接点をめぐって―両者の教材における「話す」の指導の比較―
    ・ 日本語学習アプリの現状

2015年度

近代文学
  • ・ 泉鏡花「歌行燈」論
    ・ 太宰治「斜陽」論
    ・ 人は魚に憧れてはいけないのか ―澁澤龍彦「撲滅の賦」論―
    ・ 坂口安吾「桜の森の満開の下」における<人間の発見>
古典
  • ・『 源氏物語』における「霧」
    ・『 新累解脱物語』論
    ・ 梅堯臣の漢詩 ―生物との関わり―
    ・ タケとササ
現代日本語
  • ・ 90年代前半生まれの女性の名前について~キラキラネームの傾向は始まっていたのか~
    ・ キャッチコピーにおけるオノマトペの役割について
    ・「 ~しかない」の新用法 ―意味の拡張とメタ言語機能とのかかわり
    ・ 水に関するオノマトペ
日本語教育
  • ・ 児童期における小学校中学年に対する作文指導の可能性―ローリーズストーリーキューブスを使って―
    ・ 新聞の見出しの効果的な指導方法
    ・ ドラマを教材とするコミュニケーション能力を育てる授業―SMTアプローチの枠組みの中で―
    ・ 小学算数教科書における文章題の表現の分析―外国人児童生徒の指導のために―

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2014年度

近代文学
  • ・ 遠藤周作「沈黙」論
    ・ 尾崎翠「第七官界彷徨」論
    ・ 坂口安吾『紫大納言』 ―「文学のふるさと」から天女を考える―
    ・ 寺山修司「身毒丸」論
古典
  • ・ 『 源氏物語』「にほひやか」考
    ・ 山東京伝『心学早染草』の心学
    ・ 正岡子規の漢詩研究
    ・ 「椿」の文化史 ―神聖さと死を暗示する両義性について
現代日本語
  • ・ 「離れる」「遠ざかる」「去る」の比較
    ・ 文末「けど」についての一考察 ―小説「The MANZAI」を資料に―
    ・ 語彙網についての考察 ―「雨」と「風」の語彙網の作成を通じて―
    ・ 二人組を表す外来語「アベック」「カップル」「ペア」の意味・用法の相違について
日本語教育
  • ・ 受け身表現の分類と日本語教育における扱い
    ・ 多文化共生時代における日本語コーディネーター養成
    ・ 地域の日本語教室の実情に合わせた学習内容とは  ―「標準的なカリキュラム案」に基づくカリキュラムの試作―
    ・ 中国語を母語とする日本語学習者に対する複合動詞の指導について ―アニメ『耳をすませば』を教材として―

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