医薬品の適正使用に向けたPK/PD理論の応用

1）各種感染症治療薬の個別化投与設計法の構築

全国各地の医療機関との共同で、抗菌薬や抗真菌薬の適正使用の推進を図る臨床研究である。薬物体内動態（PK）と薬効あるいは有害作用（PD）との関係（PK/PD）を解き明かすことにより、重症感染症患者個々に最適な投与設計法の構築を目指している。

2）各種抗悪性腫瘍薬および免疫抑制薬の個別化投与設計法の構築

造血幹細胞移植の前処置に用いられるブスルファンをはじめ、さまざまな抗悪性腫瘍薬や免疫抑制薬等の用法用量は患者個々に最適化される必要がある。全国の医療機関との共同で、抗悪性腫瘍薬の患者個々に最適な投与設計法の構築を目指している。