医薬品分析学研究室

医薬品の有効性・安全性確保を指向した新規品質評価法の確立に関する研究

・生体微量成分の高感度・高精度解析法の確立とその応用

医薬品の安全性を確保するためには生体内での代謝産物の網羅的な解析が必要であるが,これら代謝物はごく微量であるため,高感度で高精度な解析法の確立を試みる。

・チトクロームP450の構造活性相関に関する研究

P450は、その活性中心にヘムを含有するモノオキシゲナーゼであり、内因性の生理活性物質、及び薬物等の外因性物質の代謝に重要な役割を果たしている。分子生物学的手法、及び分析科学的手法を用いて各種P450分子種の構造活性相関を明らかにし、患者個別化医療の発展に資する。

・偽造医薬品の流通防止に関する研究

偽造医薬品は先進国・開発途上国共通の脅威となっており,開発途上国でのその流通実態を調査するとともに,流通医薬品の偽造鑑別や品質監視のための迅速簡便な分析技術の確立を行っている。

・分光学的手法を用いた細胞核ダイナミクス解析に関する研究

転写因子は遺伝情報を読み取る鍵蛋白質であり,生命活動に決定的な役割を果たしている転写因子の構造や機能を分光学的手法で解明し,医薬品の安全性評価への応用を試みる。

 

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