1、2年次で身につけた知識を基礎としながら、さらに専門的に学びを深める授業です。深く学びたいテーマを自ら決め、専門性の高いゼミで研究を重ねることで「真の豊かなくらし」の確立をめざします。
※インタビュー内容は取材当時のものです。
ゼミ紹介
岩谷ゼミ (流通経済学)
社会科学的な認識力や実践能力、研究能力を養成します。
21世紀は少子・高齢社会の時代であるとともに、男女共同参画社会=ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)社会形成の時代でもあります。このような時代背景を踏まえ、真に豊かでゆとりのある「くらし」の確立を共通の目的意識とし、卒業研究を行います。主要な研究テーマは「消費生活とくらしの経済問題・流通経済問題・消費者問題」ですが、この枠にとらわれない自由なテーマ選びも可能です。
【卒業研究テーマ一例】
- ・ 日本における食育および食のまちづくりの現状と課題 -福井県小浜市の事例を中心にして-
- ・ 若年者の就労状況と高齢期における社会的孤立のリスクと課題
- ・ 日本における女性労働者のワーク・ライフ・バランスの実態と社会の取り組み

*全ての卒業研究テーマが、学科トピックスの卒業論文発表会プログラムに掲載されています。
ゼミ生の声
- N.Mさん
人間生活学科 4年次生 大阪府出身 - 卒業論文のテーマに「社会的孤立」を選びました。若年層の就労状況が及ぼす「社会的孤立」のリスクについて研究しています。ゼミでは、異なる分野を扱っている人が多いのですが、自分のテーマと重なる部分もあるので、社会のつながりを感じられ、いっそう興味が深まります。
宮本ゼミ (家族福祉学)
社会福祉の視点から、こどもと家族への支援の方法を探ります。
「家族福祉学」をテーマに、社会福祉の視点から家族について考えます。例えば児童福祉問題は、虐待や保育、発達障がい、母子保健問題など日々変化しますが、"いま"の家族の問題を背景要因から考察するとともに、こどもと家族への支援の方法を探ります。また、このゼミでは実習、現地調査、フィールドワークを中心とした、実践の学びを重視。見学のような表面的な実習ではなく、社会福祉機関に一定の期間配属されるといった深いレベルから実習を行います。また、子育て支援に関する自治体の市民ニーズ調査にかかわったり、サービス・事業の進捗状況を調査し、目標達成度および、利用者サイドのアセスメント(評価・分析)なども行っています。
【卒業研究テーマ一例】
- ・ 母子間における接触時間の調査研究 -母親の生活スタイルが乳幼児にもたらす影響-
- ・ 家族が家族であり続けるための社会的養護の支援とは -子どもと大人の共同子育て-
- ・ 障がいのある子どもと障がいのない子どもの統合育成 -学童クラブにおける相互理解とコミュニケーション-

*全ての卒業研究テーマが、学科トピックスの卒業論文発表会プログラムに掲載されています。
ゼミ生の声
- A.Kさん
人間生活学科 4年次生 群馬県出身 - 実家では祖父母と暮らしていたこともあり、介護に興味があったので、このゼミへ。介護や障がいを持つ人の社会参加について学んだことで、気づきも多く、考え方の幅も広がりました。自分の当たり前を当たり前とせず、福祉の視点を自分なりに暮らしに生かすことができればと思います。
諸井ゼミ (社会心理学)
人の日常行動に潜む心の仕組みとは
人の日常行動の背景にある心の仕組みを、実証的に解き明かしていく。これがゼミの目標です。たとえばファッションでも単に流行だということではなく、なぜ今人々が同じ傾向の服にひかれ、求めるのかを、社会心理学の視点でさまざまな統計をもとに解明します。計測できる行動はそれこそ無限にありますから、まず収集すべきデータが何かを発想できなければなりません。そのために普段から人間の行動をどのくらい見ているか、背景には何があるのか、"観察力"と"推測力"を培います。しかも人間の心というのは実に複雑ですから、データを解析していくうちに、思惑とずれた波乱要因が必ず出てきます。そこからまた読み取りを進め、自分なりの推論を導き出していくわけです。このように他者を読解する力、いわば「人間を想像する武器」を身体化することは、社会、恋愛など、あらゆる方面に活用できる武器となるでしょう。
【卒業研究テーマ一例】
- ・ 女子大学生における痩身願望と社会的比較 -同輩モデルと女性モデルとの比較の働きを中心として-
- ・ 化粧行動を支える心理学的メカニズム -化粧意識や化粧行動に伴うリスクとの関連性を中心として-
- ・ 自己開示におよぼす交際期間の長さの影響に関する社会心理学的研究 -親和傾向の働きを中心として-

*全ての卒業研究テーマが、学科トピックスの卒業論文発表会プログラムに掲載されています。
ゼミ生の声
- Y.Tさん
人間生活学科 4年次生 兵庫県出身 - 私の卒業研究のテーマは「無気力と就職活動の関係について」。約200名の学生にアンケートを実施して、就職活動に取り組む姿勢、大学生の友人関係を調査しました。この結果を統計処理ソフトで分析したところ、学生は就職活動に意欲的な反面、相談できる相手が周囲にいなくて困っているケースが多いことがわかりました。ゼミを通して学んだのは、固定概念を払拭して、データに忠実に人の行動や心理をとらえる大切さ。今回の調査結果についても常に新しい視点で見つめ、自分なりの考察を導き出したいと考えています。
村瀬ゼミ (児童文化)
第三の生き物"幻獣"と生きるこどもたち
児童文化とは、こどもの遊び、民俗、伝統、保育、福祉、教育を含みつつ、生活力を高め、文化的感性を産み出す創造的活動を指します。昔話から童謡、絵本、アニメ、漫画、手遊びの類まで対象は多彩です。意識したいのは、こどもの世界では人間、動物、植物以外の第三の生き物「幻獣」が存在していることです。こどもにとって、トトロもウルトラマンも本当に存在しているのです。児童文化を学ぶということは、自分のこども時代の体験を振り返り、幻獣と一緒に生きていた頃の自分を思い起こすことと切り離すことができません。また、文献調査やフィールドワークも必須ですし、しっかりとした時代感覚を養っておくことも大切です。
【卒業研究テーマ一例】
- ・ オオカミは本当に悪者? -絵本の中のオオカミが今、訴えかけること-
- ・ ファンタジーの持つ未来志向 -ミヒャエル・エンデの問いかけから-
- ・ 不思議の町が教えること -「千と千尋の神隠し」の仕組みを通して-

*全ての卒業研究テーマが、学科トピックスの卒業論文発表会プログラムに掲載されています。
ゼミ生の声
- K.Sさん
人間生活学科 4年次生 大阪府出身 - 村瀬教授にアドバイスをいただきながら、卒業論文を作成中。タイトルは「ジブリが描く魔法とは何か」、副題は「日常にあふれる魔法を考える」です。魔法は現実離れしたファンタジーのイメージがありますが、実は私たちが生活する日常世界にも魔法的要素はたくさんある、という趣旨の結論に導く予定です。
猿田ゼミ (被服学)
身装はすべての人が情報発信源、
身近な疑問を合理的な方法で掘り下げて考えます
このゼミでは、身装または家庭科教育に関することの中から各自が研究テーマを決めます。近年の例をあげると、化粧の低年齢化、『サザエさん』から読みとる衣生活、ファッションとインターネットビジネス、女房装束の復製、バッスルスタイルの複製、子供のための靴えらび、ディズニー映画のファッション、ウェディングプランナーの役割など多岐にわたっています。したがって、文献調査以外にも、店舗調査や街頭観察、遺品調査に基づく複製や、祇園祭で通行中のひとにアンケートなどと研究方法もさまざまです。図書館のなかで見渡してみると、身装にまつわる資料は、歴史的なことは社会科学、服づくりなら工学、染織なら工芸などといろいろな分野に散らばっていて、必要な資料を見つけ出すのは大変な作業です。そこでまず、図書館や身装専門データベースの利用方法を講義します。その後各自が計画を立ててすすめていきます。
研究室のホームページには、研究室蔵書目録、1997年度以降のゼミ生の研究テーマ、2004年度以降のゼミ生の活動記録、担当教員の授業などを紹介しています。
http://www2.dwc.doshisha.ac.jp/hifuku/

【卒業研究テーマ一例】
- ・ 森ガール流行の背景
- ・ 女性向けファッション雑誌の動向 -ファッションビジネスとの連動を考える-
- ・ アール・デコの特徴と時代背景 -シャネルのファッションを中心として-
*全ての卒業研究テーマが、学科トピックスの卒業論文発表会プログラムに掲載されています。
清水ゼミ (服飾文化)
服飾文化史についての研究
"ファッションは時代を映す鏡である"といわれるように、服飾は生活に深く関わり、独自の文化を多く生み出してきました。ゼミでは、服飾文化に関する研究テーマを学生が自由に設定し、歴史的な資料や文献による検証と考察を積み重ねます。また、フィールドワークも重視し、ジーンズの研究では職人やメーカーを訪ねて調査をしたり、京舞妓の研究では舞妓さんに着物やお化粧のことなどを取材したりと、文献だけでは理解することができない美しさやその深みを実感しながら研究を進めていきます。卒業論文を書くにあたって大切にしてほしいのが、情報を収集する力とそれが本物かどうかを見極める力。そして「なぜ?」と思う瑞々しい感性を磨いて、客観的な事実に基づく考察で結論をしっかりと導き出すことです。単純に衣服の形や色を調べるのではなく、服飾を通してその当時の考えや生活、美意識などの"人間そのもの"を探究してください。
【卒業研究テーマ一例】
- ・ 長崎丸山の遊女とその衣裳 -異国とのかかわり-
- ・ 演技を彩る華やかなコスチューム -新体操・バレエ・ダンスの観点から-
- ・ BURBERRY -日本で躍進する英国ブランド-

*全ての卒業研究テーマが、学科トピックスの卒業論文発表会プログラムに掲載されています。
ゼミ生の声
- A.Kさん
人間生活学科 4年次生 京都府出身 - 『源氏物語』などの平安時代の書物に描かれている、香りとくらしとの密接な関わりに興味をもち、日本の香文化について研究しています。文献資料を読み、奈良時代に香料が伝来してから今日までの経緯や時代ごとの特徴を調べています。また、実際に香木店でお香を作ったり、復元した古い時代の香りをかがせていただいたりと、貴重な体験もしました。研究を通して気づいたのは、平安時代の人々は部屋や衣にたきしめた香りを"自分を装う服飾"と考え大切にしていたこと。先人の繊細で奥ゆかしい美意識に感動しました。
高原ゼミ (自然環境)
物事を批判的にとらえ、判断する力を養う。
日常生活にかかわる問題から地球規模の問題まで、さまざまな環境問題の原因と解決策を探ります。環境問題は、エネルギー問題と地球温暖化のように、互いに関係しています。そのうえ、ひとつの問題の解決が、他の問題の原因となる場合もあります。また、先進国と途上国のように、立場によって見方が全く異なります。そのため、一つの視点からだけでなく、さまざまな視点からアプローチする必要があります。ゼミでは、学生が毎回各自の卒論テーマについて発表し、全員から質問やコメントを受けて視野をひろげています。学生には、文献やデータを批判的に読み、何が正しいのかを自分で判断し、自分なりの考えをまとめる力をつけてほしいと思います。
【卒業研究テーマ一例】
- ・ 中期目標達成のための戦略 -地球温暖化対策基本法の見直し-
- ・ 大学での望ましい環境教育とは -シラバスに基づく実態調査から-
- ・ 増え続ける環境ラベル -消費者に役立つラベルとは-

*全ての卒業研究テーマが、学科トピックスの卒業論文発表会プログラムに掲載されています。
ゼミ生の声
- A.Nさん
人間生活学科 4年次生 三重県出身 - さまざまな視点から環境問題にアプローチするので、一人ひとりの視点が新鮮で興味深く、いつも新しい発見があります。卒業論文のテーマは「バイオ燃料への期待と課題」。環境に優しい燃料である反面、食料と競合という問題があり、普及のためにはどうすれば良いかを考えています。
小﨑ゼミ (生命倫理学)
批評し合うことで理解を深め、新たな学びにつなげる。
「生命」を多義的にとらえ、生きる命としての「生命〈いのち〉」にこだわります。まずは「自分史」に取り組み、これまでの歩みを振り返ることで、自分の中にある問題意識や課題を再確認。そうして引き出されたそれぞれの関心事を「生命」と結びつけながら発展させていきます。特に「異なる他者」というテーマに力を入れていますが、ゼミでも仲間と同化せず、批評し合うことの意義を学んでください。
【卒業研究テーマ一例】
- ・ パートナーとしての病 -病の受容をめざして-
- ・ 「作られた" わたし"」を再考する -田中美津の生き方を通して-
- ・ 性のあり方の多様性を知る -はみだした先に広がるグラデーション-

*全ての卒業研究テーマが、学科トピックスの卒業論文発表会プログラムに掲載されています。
ゼミ生の声

- H.Mさん
人間生活学科 4年次生 大阪府出身 - 小児病棟を訪問するボランティアをしていたことから「生命」に興味を持ち、このゼミを選びました。ゼミは毎回新たな発見の連続で、議論が白熱することもしばしば。いろいろな人の意見に耳を傾けると、常識や固定観念に縛られている自分に気づかされます。
奥田ゼミ (住生活学)
人間工学的側面から快適居住環境を追究
住宅や公共施設などの居住空間から地域や環境も視野に入れ、幅広い範囲を対象に快適な生活空間を探っています。設備などハード面からのアプローチではなく、見え方や感じ方といった人間の感覚に基づいた人間工学的側面から住環境を捉えているのが特徴です。例えば、「食事がおいしく感じられる照明」「化粧時の最適な光環境」「ガーデニングと家族のつながり」「町家の格子がもたらす外と内の関係」など、学生は日々の素朴な疑問を発端に、調査や分析、考察を重ねています。住環境の細かな部分にも目を配ることができ、自分や家族が質的に豊かに生活するにはどうしたらいいのか、考え続けられる人になってほしいですね。
【卒業研究テーマ一例】
- ・ 町家カフェにおける窓装備がカフェの評価に与える影響
- ・ DK空間の適切な光環境に関する研究 -カウンター式DKにおける照明のバランスについて-
- ・ 照明条件が調理品の見えに与える影響

*全ての卒業研究テーマが、学科トピックスの卒業論文発表会プログラムに掲載されています。
ゼミ生の声
- R.Yさん
人間生活学科 4年次生 福岡県出身 - 暗室内に住宅の食事空間を再現。ダイニングテーブルの上にサンプルの料理を用意し、光量や光源の種類など照明条件を変更させ、被験者の評価を収集。結果を分析・検討し、さまざまなシチュエーションにふさわしい光環境を研究しています。住宅メーカーへの就職が決まっており、ゼミでの成果をぜひ生かしたいと思います。

